沖縄の言葉に「ぬちぐすい」と言う言葉があります。漢字では 「命薬」と書きます。身体に良い美味しい食べ物や、思いやりのある優しい言葉などを意味します。沖縄の食材には身体に良い物が本当にたくさんあります。強い紫外線や海風からのミネラルをうけ、栄養豊かに育った作物や 料理法にも 薬膳と同じ考えが根付いています。私はそんな沖縄の料理が大好きで、プライベートでも お仕事でも 沖縄へ足を運ぶ時は 出来るだけ毎食、沖縄料理を食べるようにしています。特に イカ墨汁が大好きで、見た目は真っ黒ですが 深い味わいがあり、お店や家庭によって味が違いますょ。今回は2回、イカ墨汁をいただきました。ヨモギや苦菜が入って本当に身体に染み渡るような味わいです。イカ墨は解毒作用や肝臓に良いので なんだかいつも食べる度に、浄化されるような感じがして気持ち良いです。沖縄文化は東洋医学と通じる所がたくさんありますょ。
沖縄文化を私に教えてくださるのは、私にとって沖縄のお父さんと言っても良い存在の、毎回お世話になるタクシードライバーさんです。ホテルや会合先までの道中、琉球文化や言葉、歴史、食べ物などなど、私にたくさん教えて下さいます。私のお仕事をとても応援してくれていて、今回も、心に染みる優しい言葉で励まして下さいました。まさに私には ぬちぐすいです。
遠く離れた沖縄ですが、私の心の側に いつも綺麗な海があって、その自然の美しさ、厳しさに学ばされています。
漢方もまた その方を想い処方する、命藥だと私は考えています。